2010年12月21日

物流は実はとっても重要。これからのビジネスのキーワードの一つです!

見える化で進める物流改善/ 花房 陵 著 

内容
昨今の「作っても売れない」という状況を反映して、物流の役割が変わってきている。そうした情勢変化に対応した物流体制の構築が強く求められている。本書は「見える化」などの手法を用いて、時代の要請に応じた物流改善が進められるよう具体的かつわかりやすく解説した物流改善の手引き書。

目次
はじめに  

第1章 物流を取り巻く外部環境を見える化する
 1―1 ライフサイクルS字カーブ  
 1―2 世界経済と日本  
 1―3 アジア経済の動向  
 1―4 我が国の流通経済  
 1―5 物流業界  
 1―6 物流拠点  
 1―7 物流関連データの概観  
 1―8 国際一貫物流  

第2章 マーケティングと物流を見える化する
 2―1 流通構造  
 2―2 チャネルとパイプライン  
 2―3 製造、流通、消費者  
 2―4 生産財と消費財  
 2―5 サービス財と物流  
 2―6 医療と物流  
 2―7 SCM  
 2―8 EC、ネットコマース  
 2―9 マーケティングと価格政策  

第3章 物流改善の理論武装を見える化する
 3―1 IE、VE、ORとは  
 3―2 TOC(Theory Of Constraints:制約条件の理論)  
 3―3 レイバースケジューリング  
 3―4 バランススコアカード  
 3―5 チームワーク開発の新手法  
 3―6 失敗知識データベース  
 3―7 犯罪機会論  

第4章 在庫削減を見える化する
 4―1 生産と販売のジレンマ  
 4―2 在庫削減アプローチ(問題と原因)  
 4―3 在庫リスク理論  
 4―4 経営会議における削減施策  
 4―5 在庫削減手法のまとめ  

第5章 物流改善プロジェクトを見える化する
 5―1 プロジェクト活動  
 5―2 プロジェクトの組み立て方  
 5―3 プロジェクト体制図  
 5―4 メンバーの選定  
 5―5 プロジェクトの推進  
 5―6 作業遅れの対策  
 5―7 プロジェクトマネジメント  
 5―8 スケジュール管理  
 5―9 プロジェクトの成果  
 5―10 プロジェクトレビュー  

第6章 物流改善活動を見える化する
 6―1 物流改善の視点〈業績指標〉  
 6―2 物流活動の評価  
 6―3 トレードオフの理解  
 6―4 避けるべき判断  
 6―5 優れた現場のバランス要素  
 6―6 物流改善企画のステップ  

第7章 物流改善技術を見える化する
 7―1 PDCAサイクル  
 7―2 スケジュールと記録  
 7―3 PDCAのステップ  
 7―4 混乱要素  
 7―5 問題分析プロセス  
 7―6 QCツール  
 7―7 その他の物流改善ツール  
 7―8 情報共有化の狙い  

第8章 物流アウトソーシングを見える化する
 8―1 アウトソーシング  
 8―2 アウトソーシングの効果  
 8―3 アウトソーシング導入プロセス  
 8―4 物流アウトソーシング契約の問題点  
 8―5 物流拠点統廃合に伴うアウトソーシング  

第9章 物流現場を見える化する
 9―1 物流センターの青写真  
 9―2 物流工程を見える化する  

巻末付録  
ベンチマーク診断表12の視点解説  
物流改善に関わる代表的なQ&A  
 物流コストの相談/拠点設計の相談/物流管理の相談/在庫管理業務の相談/物流作業設計の相談/物流情報システムの相談/輸配送業務の相談

はじめに
 本書の狙いは具体的なコンサルティング事例から、近年の経済環境を踏まえて低成長や成熟経済下における物流改善の方法と役割をわかりやすく解説するものである。
 世界中に広がっている足の長いロジスティクス物流網や物流の現状を捉えて改善させてゆくために、「情報の共有」と「リスクの把握およびその低減」を行うためには、どのような指標や資料を利用すればよいのかを整理した。
 とかく「見える化」というと、ポスターとかデータやグラフの類をたくさん利用することに目がゆきがちであるが、「今、何をなすべきか」という意思決定に必要な情報はさほど多くはないものだ。つまり多くのエネルギーを費やして情報として集めたものが、現場や管理者にとって単なる「雑音」であることもコンサルティングの現場ではよく見聞している。状況説明だけで、次の意思決定には意味を持たない掲示物や管理指標があまりにも多い。
 掲示板にはデータやグラフばかりが並び、初心者には何のことやら理解し難い。グラフやデータの解説がレポートとして別に必要なほどだ。きれいに加工されたポスターでは「整理整頓、事故撲滅」などとあって、視野に入ってもほとんど行動を伴わずに自然に汚れ、そこに掲示されていたことすら忘れ去られてゆくものもある。
 本当に必要な情報とは何か、優れた現場や会社に欠かせない要素とはどんなものがあるのか。それらをきちんと見える化して初めて意義があるのだ。
 見える化の対象となる重要な情報とは、図解や文字、データグラフによって、
1 何が起きているのか
2 それはなぜなのか
3 どうすればよいのか
 という3つに集約されなければならない。これは改善活動でよくいわれる現状把握、問題分析、改善活動という3ステップになる。マネジメントサイクルといわれているPDCAとも類似している。3ステップないし4サイクルの活動は物流に限らず、ビジネスやマネジメントの基本でもある。単純な書き方なら15秒で全容が把握できる。行動が早まる。
 見える化活動とは情報の収集であり、広報活動であり、現場や組織のマネジメントでもあるということから、思考方法そのものでもある。
 「私が行動を起こすには、私が意思決定するには、どんな情報が必要か」
 たとえば物流コストを抑制したいという意思があるなら、コスト要因を調べ、図解化してその構造からアプローチしなくてはならない。輸送は距離と時間のコストだから、在庫はどこにあるか、なぜ運んでいるか、それは必要なことなのか……。思考は巡り、隠れた意図が見えてくる。本当に必要な活動はどれで、ムダな作業は何か。交錯輸送や遠距離配送の状況が見出せれば、輸送コストの削減に必ずつながる。値下げでなく不要不急を排除することで、誰にも負荷や負担の及ばないコスト削減が可能なのだ。
 日々の業務で本当に見るべきものが見える化されているかどうか、そのことに留意しながら本書を読み進めていただきたいと思う。
 読者の物流現場にわずかでも役割が果たせれば光栄である。


posted by もりもり at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月27日

産学連携を考える全ての人の必読書


産学連携イノベーション―日本特許データによる実証分析 (関西学院大学論文叢書)/玉田 俊平太 (著)

著者による紹介文

近年、大学発のイノベーションが注目されています。たとえば、バイオ分野ではスタンフォード大学のコーエンとカリフォルニア大学のボイヤーによる遺伝子操作の研究がバイオテクノロジーの端緒となり、医薬産業、化学産業、食品産業などに幅広いインパクトを与えました。日本でも、1998年に大学等技術移転法が制定されるなどして、産学連携を推進しようと官民挙げての取り組みが行われています。

しかし、一口に産学連携と言っても、大学にはさまざまな研究分野があり、企業も多様な分野の技術を活用して多彩な製品を作っています。産学連携はどのような分野で活発なのか、どこの大学で行われた研究成果がどの国の産業で活用されているのか、その研究成果を産み出すための資金はどの国から提供されたのか、産学連携は距離が近い方が活発なのか、産学連携によって産み出された技術は質の高いものなのか、などといった問いは、特に日本ではこれまで十分に研究されていませんでした。

本書は、著者が独自に構築した日本特許のデータベースを用いてこれらの問いに答えようとするものです。そのために用いたのが、サイエンス・リンケージと呼ばれる手法です。これは、特許に引用されている学術論文を手がかりに、科学とイノベーションとの関係を分析するもので、特許一件あたり平均何本の論文が引用されているか、引用されている論文の著者はどこの国のどの研究機関に所属し、どこから資金援助を受けて研究したのかなどを調べる手法です。

これらの分析を通じ、産学連携を考えている企業人、大学等の知財関係者、政府の政策立案に携わる人などが、大学や公的研究機関を活用したイノベーションについての新しい知識を少しでも得ることができたとすれば、これに勝る喜びはありません。

玉田 俊平太
関西学院大学経営戦略研究科(ビジネススクール)准教授、博士(学術)(東京大学)、MPA(ハーバード大学)。1966年東京生まれ。筑波大学講師、独立行政法人経済産業研究所フェローを経て、2005年4月より現職。現在、経済産業研究所ファカルティーフェロー、芝浦工業大学技術経営研究センター客員研究員を兼務。研究・技術計画学会評議員。日本経済学会、International J.A.Schumpeter Society会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



posted by もりもり at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月25日

やる気、モチベーションって何でしょうね?

なぜあの人はいつもやる気があるのか/中谷彰宏:著


やる気を継続していくには何をすればいいのか。モチベーションを高めるコツが満載の本。

『なぜあの人は人前で話すのがうまいのか』『なぜあのリーダーに人はついていくのか』に続く『なぜあの人は』シリーズ最新版。やる気を継続していくには何をすればいいのか。モチベーションを高めるコツが満載の本。

まえがき
やる気は、好き嫌いだ。誰もが、やる気を持たなくていい。

第一章 徹底的にやるとやる気がわいてくる
1つの仕事を徹底的にやることで、次に進める。
結果を、期待しすぎない。
第1弾がはずれても、第2弾、第3弾を繰り出す。
気づいた人は、やる気が1000年続く。
「徹底的」を習慣化して淡々とやる。
好きなことしか、習慣化できない。
やる気が出ないのは、それが好きではないからだ。
やる気の出ない人は、やる気が嫌い。
正しいかどうかではなく、好きか嫌いかだ。
「死ぬほどやっている」と自分で言う人は、まだレベルが低い。
頑張っている人は、頑張っているところを見せない。
やる気は、テクニックではない。
本当に感動すると、拍手はできない。
まず、自分が楽しんでやると、やる気がわいてくる。
やりたいことに、ノルマも締め切りもない。
自分のやる気度は、まわりにいる人を見ればわかる。

第二章 「やる気」を習慣化する具体的な方法
具体的に考える。
現場まで歩く人は、やる気がある。
大股で歩くから、やる気が出る。
挨拶をすると、元気になれる。
アイデアを出すと、やる気が出てくる。
なにもない時に、笑っている。
拍手は強く・短く・元気よく。
拍手をすると、自分にやる気がわいてくる。
トラブルに感謝できる選手は、強い。
光を浴びると、テンションが上がる。
雑用と掃除を、テキパキする。
首の力を抜く。
リフレッシュの必要がない時に、リフレッシュしておく。
変えたいと、本気で思わなければ、変わらない。

第三章 脳が活性化した時に、やる気は生まれる
アンケートの一番いい部分を読む。
笑顔で聞くと、面白くなる。
脳が活性化している時に、やる気が生まれる。
ずる休みすると、テンションが上がる。
教育では、やる気が出ない。学習でやる気が出る。
余計な力を入れない。いらない栓を抜く。
考える人は、やる気がなくなる。
大脳で考えるより、小脳で感じる。
わからないことに、「なんで?」と聞かない。
やる気のある人ほど睡眠時間が長い。
やる気のせいにしない。
負けた後、やる気が続いていることが勝利だ。
諦めないことが、相手には最大の脅威。
ライバルを応援すると、自分のやる気がわいてくる。
余裕のある人が、モテる。
天井は自分でつくってしまっている。
やる気の出る服を着る。
あこがれの人に、叱られる。
どんな悲惨な状況でも、その場でできるベストを尽くす。
やる気を奪うのは、自分自身。

第四章 やる気の出る人 やる気の出ない人
尊敬する人からイヤなことを勧められたら、離れる。
抜け出そうとする人を、引きとめない。
怖いと思ったら、努力する。
簡単なことで、回数をこなす。
「やってみる」ではなく、「やりきる」。
「やる気」を「行動」に置きかえる。
チャレンジしないと、やりたいことは見つからない。
いつも心に、ヌンチャクを。
アンケートに、花丸を先に書く。
上には上がいることを知る。
「覚える」のではなく、「気づく」。
うまくいかないことを、相手のせいにしない。
情報をたっぷり入れるから、トイレでアイデアがわく。
チャンスが来てから努力していたら、間に合わない。
常日ごろの努力は、発注のない時からやっている。
振り返ることで、気づきが生まれる。
「こんなことをしている場合じゃない」と、走り出す。
「鼻から牛乳」の笑わせ方が、やる気の目標。

あとがき
手間のかかることほど、やる気がわいてくる。


posted by もりもり at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。