2015年09月27日

“私の履歴書”キリンビールの荒蒔康一郎氏

読んでいる方もあるかもしれませんが、日経新聞の“私の履歴書”は現在キリンビールの元社長の荒蒔康一郎氏が書かれています。この方は変わった経歴で、ビール会社の社長に就任するのにビールの仕事に携わったことがありません。小岩井乳業への出向や医薬品部門の責任者など、いわゆる新規事業部門をずっと歴任されています。そんな傍流を歩まれた方がいきなり社長になっている、ということで興味を持って毎日読んでいます。

そんな中で先日の回では某食品会社と新規事業の話が持ち上がって色々検討したが、結局頓挫した、ということが書かれていました。その後荒蒔氏が感じた新規事業に必要なことが述べられています。

以下引用
・・・・・・
振り返って新規事業がなぜ生まれないのか考えた。キリンには技術の蓄積があるが、理詰めでやって芽を摘み取ってしまう。新規事業には強い意志とベクトルを持ち、別世界に向かうジャンプ力が大事だと思った。
・・・・・・引用ここまで

本業をやっていく方法・その為に必要なものと新規事業を行うのに必要なものは全く別物だと思います。ここでも何回か書いたような気がしますが、既存事業をやっていくにはすでに出来上がったシステムの中でいかに効率良くそのシステムを回して仕事を進めていくかが大事ですが、新規事業の場合は何をすれば良いのか、どこに向かうべきか、全く分からない中で、ものごとを進めなければなりません。既存事業に比べてはるかに難しく、不安定な状況の中、強い意志を持って、しかも柔軟でスピーディーな判断で進めていかなければいけません。

実際のところ、そういったことができる人材はなかなかいないと思います。“中途採用”という考えはあるとおもいますが、これもそれに対しての色々な考えがあると同時に中途採用で良い人材を採用できるノウハウも必要だと思います。それを積み上げるのには時間が掛かります。素早くやるのに一番早い方法は、そこにいる人間が素早く変わることだと思います。既存事業の頭と新規事業の頭、目の前の細かい実験の視点と広い会社全体を見た視点、のように相反するものを適時素早く切り替えて、対応を変えていくことで物事をどんどん進めていくことが出来ます。

これは非常に難度の高い要求だとは思いますが、やはりそういうことをやっていかなければ会社が生き残れません。また、日本全体が成熟して新興国との競争に晒されている中では、どこでも同じような話はあると思います。大変だとは思いますが、そういったことを意識しながら仕事に取り組むべきだと思いました。


私がお酒を飲み出した頃はキリンのラガービールが定番だったのですが、すっかり影が薄くなってしまいました。今のラガービールは昔のように苦くないし・・・。
posted by もりもり at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。