このマンガ、実は作者は最初は“ジャンプ”に持ち込んだそうなんですが断られて、仕方なく?“マガジン”に持ち込んで連載の運びとなったそうです。“ジャンプ”としては、大きな魚を逃がしたのかもしれませんが、一方でジャンプの雰囲気には合わなかったということがあるみたいです。実際読んでいても「これはジャンプではないだろう」と思いますし、仮にジャンプで連載していても雰囲気が合わなくてすぐに打ち切りだったかもしれません。
マンガを読まない方向けに多少解説しますと、マンガ雑誌(に限りませんが)ごとに雰囲気というかカラーがあるので、それに合うような作品を載せる傾向がありますし、合わない作品はすぐに連載が終わってしまいます。これは、雑誌ごとのカラーと読者層の組み合わせがあるのだと思います。
で、何が言いたいかというと、何事も成功するにはその素材が良い、悪いだけでなく、環境とのマッチングやタイミングというのも大事だということです。つまり、仕事においても、それがいかに素晴らしい技術やビジネスモデルであっても、実行する企業の風土や社風に合わなければ、なかなか進まず成功しにくいということです。新事業や技術開発をする上ではそういう観点でも見ておく必要があると思います。