2011年11月14日

藤原銀次郎と藤原科学財団

藤原科学財団の長谷川専務理事が来所されました。藤原科学財団は科学技術の振興を目的とした日本でも有数の科学財団です。活動としては主に藤原賞の贈与と藤原科学セミナーの開催です。

藤原賞は自然科学分野全部を対象とし、受賞者にはメダルと副賞1000万円が贈られます。これまでにはフェロモン研究の森謙治先生やカーボンナノチューブの飯島澄男氏、2003年ノーベル物理化学賞の小柴 昌俊先生などが受賞しており、世界的にも権威ある賞です。また、この賞の特徴として対象が自然科学分野全般に渡っていることが挙げられます。

この藤原科学財団の創立者が日本の製紙王と言われた藤原銀次郎です。彼は明治2年、長野県上水内郡安茂里村生まれ、慶應義塾卒業後、松江新報、三井物産を経た後、1898年(明治31年)王子製紙に入社、当時経営不振で赤字続きであった王子製紙を立て直します。さらに、1933年(昭和8年)には王子製紙・富士製紙・樺太工業の3社合併を実現させ、シェア90%の戦前の所謂”大“王子製紙出現せしめています。これにより藤原銀次郎は「製紙王」の異名を取るようになります。

1938年(昭和13年)、高嶋菊次郎に社長職を譲り会長となった後は藤原工業大学(1944年に慶應義塾大学工学部となる)を設立した、戦後は1959年(昭和34年)数え90歳を記念として藤原科学財団を設立しています。その他にも共立女子大学、地方の大学や官立高等工業学校にも多額の寄付を行っており、戦前の財界の篤志家の最も代表的な人物として、大学の社会関連の講義や経営者団体などのセミナーなどで紹介されています。

その藤原銀次郎の言葉を一つ紹介させて頂きます。
「人間欲のない人間になったらおしまいです。欲の出しすぎはよろしくないが、欲のなさすぎも困りものです。欲がないのは大変きれいに聞こえますが、その実、骨を折ることが嫌い、精を出すのが嫌いで、つまり、人間が怠け者の証拠です。」

聖人君子であっても、欲はあります。自らを向上させたい、人々を良い方向へ導きたいという「欲」です。「欲」こそが、人間を進歩・向上させるエネルギー源なのです。また、「欲」は本人だけでなく、周りの人にも「エネルギー」を与えます。欲の無い人間と話してつまらないと感じるのは、その人からエネルギーが与えられないからです。自分の「無気力」を治したければ、どんなものでもいいから「欲」を持つことです。その「欲」から「気力」が湧いてくるはずです。

posted by もりもり at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/238671386
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。