2010年03月29日

そんなに日本で博士号取得者が必要なのか?


就活真っ盛りのこの時期ですが、この不景気の中大学卒でも中々就職が決まらず大変そうです。その様な中、文部科学省のポスドク(博士号取得後に任期付きの不安定な立場で研究を続ける研究者)の雇用促進をしようとしている事業が企業に1人当たり480万円の資金を提供するにも拘らず目標の採用数に届かず苦戦しているそうです。

普通に新卒で入社するのも大変なこの時勢に、博士コースまで行って、さらに年食っているポスドク(大体30歳過ぎてますよね)を好き好んで採用する企業はあまり多くあるとは思えないんですが・・・。正直、企業側としては博士は歳を食っているし、専門性が高すぎて使いにくいという印象があります。

文科省が日本でも博士をたくさん輩出しようということで、博士号を乱発させた結果がこれで、昔医者を増やしたり、最近では弁護士とか公認会計士を増やした上で仕事が無いと言ったのとまったく同じ構図ですよね。本当、何を考えているやら・・・。

私も博士号を持っていますが(ちょっと自慢)、会社に入ってから取得したものです。その頃は、論文博士という日本独自のシステムがあったので、専門誌に自分の論文を投稿し、それをまとめてから博士論文としました。その際に、ちゃんと審査員がいてインパクトファクターもある専門誌で英文で書く様に指導教官に言われました。英文で書くのはすごく苦労して、会社では誰も指導してくれないので自腹で英文構成してくれる会社に頼んで直してもらっていたりしました。さらに、インパクトファクターについても合計何点以上という基準があって、それをクリアしなければならないとか、結構厳しいことは言われました。結局、関連投稿論文は13報、博士論文に使用したのは英文4報、日本語1報でした。夜中まで論文を書いて苦労した覚えがあります。

ところが最近はえらく楽になったみたいで、私の会社でもインパクトファクターが無い雑誌に投稿した論文2報で博士号を取得しているような人もいます。その様に、レベルが低い論文で量産した博士は本当に意味があるのでしょうか?そうすると、上述の様に、博士は歳を食っている分企業に就職し難い上にその専門性も怪しいとなったら・・・。ますます、ドクター、ポスドクの企業への就職は難しくなっているような気がします。

本来、大学は高等教育と研究の場であり、それは比率としてそんなに多くないはずです。もう少し、全体を見て必要数を考えるべきでは無いでしょうか?

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 博士号取得後に任期付きの不安定な立場で研究を続ける研究者(ポスドク)を雇用する企業に、1人当たり480万円の資金を提供する文部科学省の事業が、目標の採用数に届かず苦戦している。

 伸び悩むポスドク雇用を、「持参金」付きで後押しする狙いだったが、ポスドクの就職が難しい現実を改めて浮き彫りにした。

*参考URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100329-00000649-yom-soci
posted by もりもり at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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