2013年11月24日

言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密

今週は、遠藤功さんの最新著書「言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密」を読んでいました。タイトル通りアイスの「ガリガリ君」で有名な赤木乳業の話です。いくつか面白い話があったので紹介します。

*放置プレイ
 赤城乳業では一人ひとりの裁量権がとても大きく、たとえ新入社員であろうが、まとまった大きな仕事をいきなり任されます。普通の会社なら、課長や係長が担当するような仕事を入社数年目の若手社員が進めている。若いうちから、大きな責任を与え、思い切り任せる。社内では「放置プレイ」と呼ばれるほど、任せたら余計な口出しはしないそうです。
 私も入社した時は、一つ研究テーマを与えられ、実験方法の手順を書いた紙を渡されて先輩社員が一度手本を示してくれた後は放置されました。当然定期的(1回/週)に報告はしていましたが、基本的にこちらから相談を持ちかけない限り指示は出されませんでした。おかげで自分なりに考えざるをえなかったですし、いろいろ自主的に勉強し、休日も出社していました。
 要は、放置と言いながらちゃんと見守っていることと、最初に目的・目標・納期を明確にして枠をはめておいて、その中で自由に動いてもらうことが大事なのだと思います。

*「会社のために働くな。自分のために働け! 」
 社長の井上さんが良く言われる言葉だそうです。昔の上司に「自分のやりたいことをやれる様に会社をうまくだますんだ」と言われたことがあります。その方は自分が植物バイオがしたいために、「これはこの様に会社に役に立つ」ということを色々挙げて、温室を作ったり、しまいには研究所まで作ってしまいました。
 何事も、まずは「自分がそれを好きだ、それをやりたい」という気持ちが無いと体が動かない、仕事が進まないと思います。自分がどうしたいのか、そこをまず見つめてから動くことが大切なのだと思います。

*血尿が出るまで
 新入社員(2年目だったかもしれない)がいきなり営業と工場の間の調整役(いわゆる生産計画)をやることになり、上記のような放置プレイをされることで、営業と工場の板挟みになり、ついに血尿が出るまでになった話がありました。うーん、すごいなー。いまどきそこまでやるんだー、というのが素直な感想です。
 私は入社2年目の後半から3年目の前半はすごいプレッシャーが掛っていて(というか、今思えば勝手に自分で自分に掛けていた)、ストレスがひどく、半分出社拒否(朝、電車に乗れない)になっていて、一度山手線に乗っていて倒れたり、救急車で運ばれたりしました。4年目に岩国に転勤した時は朝8時から夜24時まで、弁当を食べる時間以外はずっと実験している生活を1年半ほど続けました(おかげで消毒用エタノールで両腕の皮膚はガサガサの真っ赤)。大学4年の時も厳しい研究室だったので同じような状況で、さらに夜、下宿に帰ってから院の入試の勉強をしていました(ほとんどできなかったけど)。土曜の夜に実家に帰って1週間分の洗濯物を洗濯機に放り込んだら、そのまま日曜の夜まで24時間寝っぱなしでした。
 「鉄は熱いうちに打て」といいますが、若くて体力のあるうちに激しくハードに仕事をしておかないと伸びないと思います。若い時にきつい思いをしておくと、年取ってしんどい状況になっても乗り切れますが、若い時に楽をしておくと、年を取ってからは無理がきかないので、仕事ができないことになります。

*全員参加の社内旅行
 赤木乳業では部門ごとの旅行は毎年、会社全体のは数年に1回行うそうですが、ほぼ全員参加するそうです。今週末うちの会社も旅行があるのですが、毎回参加者集めには苦労しています。とても状況が違います。まあもっとも、会社の補助もあり、木・金の旅行は勤務扱いだとか。うらやましいですね。うちもそうなったら参加者増えるかな?

・・・余談ですが、岩国にいた時に当時のOMMG(今のO-net)で紹介されて付き合っていた広大卒の女の子が、今は無き武富士に勤めていたのですが、社員旅行は全員必須参加(特に女の子は義務)とのことで、すごく嫌がっていました。理由は、女の子は全員浴衣で偉い人にお酌して回らなければならないんだそうです。うーん、今はありえないですよね。



posted by もりもり at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

苦痛を共にした家庭は、安息の快楽を共にする事が出来る

先週(11/10〜11/17)のカレンダーの言葉は伊藤左千夫(明治時代の歌人、小説家)の
「苦痛を共にした家庭は、安息の快楽を共にする事が出来る。」でした。

“『胡頽子』より。家族で苦痛を乗り切ることは、お互いの信頼関係をより強固にする。その関係があるからこそ安息をも共有することが出来るのだ。”

この言葉は「家庭」を『職場』に置き換えても良いのかな、と思います。


posted by もりもり at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 名言に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月17日

「半沢直樹はありえない」という米国人の言い分


「現場力」「見える化」で有名な遠藤功氏(早稲田大学ビジネススクール教授 ローランド・ベルガー会長)の「「半沢直樹はありえない」という米国人の言い分」という記事を見つけました(今ごろ半沢直樹と言ってもね。記事を見たのは結構前なんですが、書くのが遅いもので)。
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/po-20131101-11116/1.htm

記事のタイトルに関する所はあまり関係なくて(もちろんそれなりに「なるほど」と思いながら読んでいたのですが)、話したいのはサラリーマンの出世とやりたい仕事をすることに関係した部分です。以下、記事のその部分です。

・・・・・・・・
本店次長への昇進が決まったとき、半沢は同期にこう語る。「俺はもっと上に行く。上に行ってやることがあるんだ」。
この半沢の言葉は世のサラリーマンたちにとても大切な投げ掛けをしている。それは「上に行かなければ、やりたいことはできない」ということだ。
半沢の場合、その目的は復讐だったが、多くのサラリーマンの場合、それは「やりがいある仕事」を手に入れることだろう。組織の中で大きな仕事を成し遂げたいと思えば、出世し、権限を手に入れるしかない。好きとか嫌いとかは関係なく、それがサラリーマンというものなのである。
・・・・・・

組織の中で動いているサラリーマンがどういうものか、という本質を突いていると思います。そして出世のために「上司に媚びてでも早く出世せよ」と述べています。出世を狙うならば評価をする上司に高い評価をしてもらわなければならない、その為には媚びてでも受けを良くしろ、ということだと思います。“媚びる“という表現は極端だとしても、上司の受けを良くすることは必要でしょう。もっとかみ砕いて言うと、上司の意図や思想を考えてそれに沿うように行動すべきと言うことです。もっとも、ちゃんとした上司だと媚びていることもお見通しかもしれませんが。

もうひとつおもしろかったのが“時間軸”の話です。
以下引用します。
・・・・・・・・
一介のサラリーマンである限り、時間軸は長くとらざるをえない。じっくりと構え、力を蓄え、出世にこだわり、大きな仕事と出合えるチャンスを待つ。そして、いよいよ巡ってきたときに、組織をダイナミックに動かし、大きな仕事をしでかす。それこそがサラリーマンの醍醐味だ。
・ ・・・・・・・

時間軸を長く持って忍耐で仕事をしなさい、ということなんですが(昔、上司に「嫌な上司がいてもそいつの方が年上なんだから絶対自分より先に居なくなるからそれまで耐えておけ。」と言われたことがあります。)、遠藤さんはそれができないので会社を辞めて、自営になったそうです。

いずれにせよ、サラリーマンは組織戦です。組織で戦うためにすべきこと、また、長期戦で戦うために必要なことを考えすべきだと思います。逆にいえば、組織で戦えない、長期戦ができない人は遠藤さんみたいに会社を辞めて自営になった方が向いているかもしれませんね。




posted by もりもり at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。