2013年10月27日

今年のイグノーベル賞

今年のイグノーベル賞の化学賞は「タマネギを切った際に涙が出る原因となる新たな酵素の発見」によってハウス食品グループ本社の中央研究所研究主幹、今井真介氏が受賞されました。研究企画がやっている新聞記事の切り抜きにも載っていたので、見た方も多いかもしれません。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131021/254849/?rt=nocnt
そもそもイグノーベル賞(Ig Nobel Prize)とは、ノーベル賞のパロディーとして、「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に対して贈られるもので、ユニークな研究が多いので本家のそれとは別の意味でこの賞は楽しいです。私のお気に入りは牛の糞からバニリンを取った、というやつですけど、これ、実用化するなんて話にはならないんでしょうね。バニラビーンズから抽出するよりはコストは安いそうですけど。

イグノーベル賞の受賞研究を見ていると、研究者としては「研究とはなんぞや」、と思います。本当に“これぞ研究!”みたいな、ある意味くだらない、根本的に自分が興味があったからやった研究とか、そんなのやってどうするの?みたいな研究も多くあります。

ただ、研究の根本は自分の知的好奇心にあるので、自分が「なぜだろう」と疑問に思う、自分で知的興味を持つことは重要です。「言われたからやる」「言われたことをやる」という姿勢では研究は出来ません。そういう意味で最近の研究所は「研究しているの?」「本当にここは研究所か?」とはよく思います。

企業なので、最終的にお金にしなければならないのは当たり前なのですが、一方で研究者としてのプライドはきちんと持ちたいですし、持つべきだと思います。



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我は我、人は人にてよく候

先週(10/20〜10/26)のカレンダーの言葉は熊沢蕃山の
「我は我、人は人にてよく候。」でした。

“『集義和書』より。自分は自分、人は人。言葉では分かっていても、ついつい人と比べてしまうもの。他人がどうであろうと気にせず、自分の信じるところに従ってものごとを行うべきである。”

 比較能力は人間が天から与えられた素晴らしい能力の一つですが、使い方によってはつまらない優越感や劣等感にさいなまれることになります。重要なのは、自らにあるものをどう生かすか、だと思います。いわゆる、短所を無くすよりも、長所を伸ばそう、という考え方ですね。己の持てる強みを大切に育てることは重要だと思います。

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2013年10月20日

進撃の巨人に思う2

先々週、アニメの「進撃の巨人」のことを書きましたが、原作の漫画は月刊マガジンで連載しており、2011年の「このマンガがすごい!」大賞や第35回講談社漫画賞を受賞し、発行部数も10巻までで2300万部で1巻当たり200万部以上と大ヒットしている作品です。

このマンガ、実は作者は最初は“ジャンプ”に持ち込んだそうなんですが断られて、仕方なく?“マガジン”に持ち込んで連載の運びとなったそうです。“ジャンプ”としては、大きな魚を逃がしたのかもしれませんが、一方でジャンプの雰囲気には合わなかったということがあるみたいです。実際読んでいても「これはジャンプではないだろう」と思いますし、仮にジャンプで連載していても雰囲気が合わなくてすぐに打ち切りだったかもしれません。

マンガを読まない方向けに多少解説しますと、マンガ雑誌(に限りませんが)ごとに雰囲気というかカラーがあるので、それに合うような作品を載せる傾向がありますし、合わない作品はすぐに連載が終わってしまいます。これは、雑誌ごとのカラーと読者層の組み合わせがあるのだと思います。

で、何が言いたいかというと、何事も成功するにはその素材が良い、悪いだけでなく、環境とのマッチングやタイミングというのも大事だということです。つまり、仕事においても、それがいかに素晴らしい技術やビジネスモデルであっても、実行する企業の風土や社風に合わなければ、なかなか進まず成功しにくいということです。新事業や技術開発をする上ではそういう観点でも見ておく必要があると思います。




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