2015年11月23日

努力というのは 目標を達成するためにするもの

久々漫画ネタです。週刊少年ジャンプで連載中の「ワールドトリガー」という地味なSF漫画があります(なぜかアニメを日曜朝6時半から放映中)。異世界からの侵入者への対抗組織であるボーダー所属の三雲修は現在B級隊員で他3名とチームを組んで異世界への遠征隊員に選ばれるA級への昇格を目指しB級内でのランク戦を戦っています。先日、B級上位と闘ったのですが、あっさり負けてしまい、何とか今後のランク戦を勝ち抜くための方法を模索しています。その中でA5位チームの一員である木虎藍のところに自分が強くなるための対策を教えてもらいに来たのが今週の話でした。

しかし修の頼みに木虎はあっさり断ります。理由は「三雲くんを鍛えても B級上位に勝つのは無理だと思うのでー」さらに「自分は無意味な努力をしている人を見ると腹が立つの」
と言います。
修「ー”無意味な努力”….?」
木虎「努力というのは 目標を達成するためにするものよ」
木虎「あなたの目標はなに?」
修「それは…今期の遠征部隊に入ること・・・」
木虎「ーあなた達が遠征部隊選抜の資格を手に入れるにはチャンスは残り数試合」
「今訓練して あと数試合のうちにB級上位と渡り合えるようになると思ってるの?」
修「だからと言って鍛えるのをやめていいってことにはならないだろ」
木虎「目の前の目標から目をそらして方向の違う努力に時間を費やすというならばそれは単なる現実逃避よ」

・・・つまり、ここで木虎が言いたいのは、修達の目標は「遠征部隊選抜の資格を手に入れること=B級上位チームに勝つこと」であって、「修が強くなることではない」、ということです。

目標を達成するために努力はしなければなりませんが、その方向性は目標達成のためにふさわしい方向でなければなりません。そうでなければ、せっかくやった努力の効果の出方が小さくなります。この話の後、木虎は修が強くならなくてもチームとして勝つ可能性の上がる効果的な手法を教えるのですが、それは残り時間が余りない中であまり器用でない修でも出来る対抗策でした。

いちばん大切なのは目標を達成することであって、“頑張った”という満足感を得ることではありません。従って、目標を達成するための必要な条件と現在の状況(残り時間や保有のリソース・能力)を照らし合わせて、どうすればベストなのか考えなければなりません。また、自分だけで解決策が見つからないならば他の人に頼むことも重要です。

なかなか解決策の見つからない目標がある場合、人は往々にして目標をすり替えてしまうことがあります。よく言われる目標と手段を取り違える様なことです。その場合によくあるのが、簡単にできることに走ってしまうことです。解決策に向かって出来ることから実行すること自体は間違いではありませんが、それで目標達成が出来るかというと別の問題です。

上の話で言うと、修自体がが強くなる訓練は今比較的簡単にできることでしょうが、それをやっても残り数試合(数週間)しかない中では、上位チームに勝てるようにはならない、ということです。

結構、そういう例は多いように思います。工場での操業課題に対し、研究でラボ実験をやること自体は悪いことではありませんが、それが工場の操業を正確に反映していないならば問題解決にどの程度役に立つか、ということ。あるいはわざわざ研究でやらなくてもよいことでも“研究のお墨付きが欲しいから”みたいなよく分からない理由でやっていることもある感じます。

“取りあえず手を付ける”、“拙速”が奨励されることもありますが、“段取り”が要求されることもあります。目的・目標は何か、現状把握と課題整理、対抗策をきちんと立ててから、問題解決に取り組むようにしたいと思います。





posted by もりもり at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月25日

京都宿泊:松本旅館

10/23に京都大学でナショナルプロジェクトの会議があったので京都に行ってきました。

宿泊は駅前の松本旅館です。


ここは本当に京都駅のど真ん前です。場所が分かるか心配だったのですが、会議を終わって、何人かと京都駅のテラスのあるカフェでコーヒーを飲んでいると、旅館が見えるくらい近くで、安心しました。

感じとしては普通の旅館です。私はベッドよりは畳の上でお布団で寝る方が好きなので、ぐっすり眠れました。またお風呂は部屋にユニットバスがついていますが、地下に大浴場があります。こちらも方が、足も伸ばせてゆっくり疲れて気持ちよいので、お薦めです。そんなに大きくはないですが、私一人しかいなかったので貸し切り状態でした。

最近、海外からの観光客が多いからかビジネスホテルでも料金がどんどん跳ね上がっています。今回もいつも使っている堀川通りのアパホテルが1万3千円以上だったので、止めて探した結果この旅館を見つけたのですが(9800円)非常によかったと思います。
posted by もりもり at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 出張の楽しみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月18日

スパイバー株式会社の関山和秀社長の講演

金曜日によみうりテクノフォーラムのセミナーでスパイバー株式会社の関山和秀社長の講演を聴いてきました。知っている人は知っているかもしれませんが(うちの奧さんと長女は知っていました)、この会社は蜘蛛の糸を人工的に量産しようとしているバイオベンチャー企業です。

蜘蛛の糸は鋼鉄の4倍の強さで当然鋼鉄より軽いのだそうです。さらに、ナイロンより柔軟性が高く結構伸びるのだそうです。人工合成はタンパク質なので遺伝子を微生物に組み込んで培養で合成するとのこと。既に、ある程度の量産技術は出来ており、スポーツ用品大手のゴールドウインと一緒に製品開発を共同で行う事業提携契約を締結すると、この10月8日に発表しています。

元々慶応大学のバイオ系の研究室から出発したバイオベンチャーですが、経産省や内閣府の助成金、ベンチャーキャピタルから資金を得てラボレベルからだんだんとスケールアップを図ってきています。うまくいって工場を作るに当たっては豊田系列の部品製造会社である“小島プレス工業”を組んで工場を作ったのだそうです。事業化を進める上で、それぞれの段階ごとに適切なパートナーと組むことの重要性が良く分かります。

この蜘蛛の糸、将来は車に入れることを考えているそうです。やはり、量を増やすことを考えると車体に配合するというのは非常に魅力的な市場だということだと思います。魅力的な市場であればあるほど競争は激しく、コンペティターは増えることになります。競争の激しい市場に参入を狙うならば広くコンペティターを把握しておく必要性があると感じました。

また、どの市場を狙うか、という話の中で、価格と生産量のバブルチャートが出てきたのですが、素材分野では年間10万トン以上の生産量にするには20-30$/kg、100万トン以上になるには10$以下にする必要があるそうです。一方で、GM(遺伝子操作)菌による発酵生産は通常200-300$の世界で100$を切るのはすごく難しいのだそうです(スパイバーの社内では”100$の壁“と呼んでいるらしいですが)。こういう、分野を超えた全体の解析を行った上で自分たちの現在のポジションをよく把握できている、と感じました。

最後にもう一つ重要なことを言われていて、何でベンチャーの起業を行ったのか、何でこの仕事をするのか、ということに関し「地域のため」「日本のため」「人類のため」といった“社会に対して役に立つことが大切”、ということを度々言われていました。この点は「なぜ仕事をするのか」と同じで行動の大本となる哲学のことだと思います。それが“お金を稼ぐため”、とかでなく“世の中に役に立つため"と言うことが重要なのだと思います。自分の欲のためだけに仕事をしていると誰も協力してくれませんが、”利他”の精神で世のため、人のために行動していると協力してくれる人がおのずから現れるのだと思います。生活するためにお金を稼ぐことは重要ですが、それだけだと、仕事に対する意義が小さくなります。もっと大きい視点で仕事を捉えて、世のために役に立つことをやっていきたいものです。

*この本でもスパイバーが取り上げられています


posted by もりもり at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。